こんにちは。たてやま整体です。
先日、映画を1本観てきました。
今回観てきた映画はこちら。
『教誨師(きょうかいし)』
(2018年、日本)
今年の2月に急性心不全で亡くなった俳優、
大杉漣さんの最後の主演作品にして
初のプロデュース作品。
牧師の佐伯は
半年前に着任したばかりの教誨師。
独房で孤独に過ごす6人の死刑囚たちにとって彼は
良き理解者であり、格好の話し相手だ。
死刑囚たちに寄り添いながらも、
佐伯は自分の言葉が本当に彼らに届いているのか、
彼らが心安らかに死ねるよう導くのは正しいことなのか、
日々苦悩していた。
そんな葛藤を通して
佐伯もまた忘れ難い過去と対峙し、
やがて自らの人生と向き合うことになる。
整体師やカウンセラーも
様々な人生を歩んでこられた人に寄り添い、
言葉や手などを使って対話することで
その方が心身の安らかさを取り戻していけるよう
サポートしていく仕事です。
お客様と接していく中で
自分自身の忘れ難い過去や人生と向き合うことになり、
葛藤したり苦悩することも
整体師やカウンセラーという仕事をやっているとよくあります。
この作品を観る前はそういう点だけに注目して
「ひょっとすると教誨師の活動って私の仕事と似ているのかも」
なんて、のん気に思ったりもしていたのですが・・・
作品を観てみると全く違いましたね。
まぁ、確かに上に書いたような点は共通しているんですけど、
私の仕事は人に道を説いたり
改心を促すような仕事ではありませんからね。
違って当然です。
もし、私がこの作品の主人公である佐伯氏と
同じような活動を今行おうとしたらどうなるか・・・
恐らく活動を始めてすぐに重い鬱になるか
燃え尽きてしまうでしょうね。
いや、本当にこれは
精神的に物凄くキツいでしょうし、
並大抵の覚悟ではできない活動だと思いますよ。
長く続けていくためにはかなり高い技術と能力、
磨かれた人格なども必要とされるんじゃないでしょうか。
教誨師をやっておられる方は
基本的に皆さん宗教家なんですけど、
やっぱり確固たる信仰心を持っている人でないと
こういう活動を長く続けることは
難しいだろうなとも思いました。
仮に私が特別な訓練を重ねて
教誨師の方たちのように死刑を宣告された人たちと
冷静に対話することができるようになったとしても、
自分が関わった人が後日処刑されるなんていうことは
特定の宗教を信仰していない私には
恐らく受け容れることができないでしょうし、
精神的に耐えられないだろうと思います。
ましてや自分が関わった人が
処刑される場に立ち会うことなんて
私には絶対に無理。
信仰の力って凄いですね。
今後も特定の宗教を信仰するつもりは私にはありませんが、
より穏やかで安定感のある施術やカウンセリングを
お客様に提供していけるようになるためにも、
柱や土台となるようなぶれない信念は常に自分の中に
持っておきたいなとこの作品を観て思いました。
主人公の佐伯を演じていた大杉さん、
6人の個性的な死刑囚を演じていた俳優さんたち、
皆さん本当に説得力のある演技をされていました。
「こんな人、いるわけないよ」と感じるような
登場人物は一人もいませんでしたね。
どの場面にもリアリティが感じられましたから、
観ていてかなり心を揺さぶられました。
BGMなどによる過剰な演出が無かったことも良かったです。
登場人物たちの内面を色々と想像しながら、
じっくりと作品の世界に浸ることができました。
大杉漣さんは存在感のある素敵な俳優さんでしたね。
生きておられたらまだまだ沢山の
素晴らしい作品に出演されていたことでしょう。
うーむ、実に惜しい。
ご冥福をお祈りします。この作品の香川県内での上映は
11月8日(木)までのようです。
興味がある方は是非。
最後まで読んで下さってありがとうございました。
【香川県高松市の整体 たてやま整体ホームページ】
オステオパシー 中国整体 心理カウンセリング その他各種代替療法
★記事に書いてあることはあくまで私が記事を書いたときに考えたことです。「こう考えるのが絶対に正しい」とか「誰でもこう考えるべきである」というものではありませんし、時間の経過とともに考えが変わることもあります。
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